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Style MAG

ブランシェスのロゴマークが一新!

ブランシェスのロゴマークが変わったのにお気づきでしたか?

【branshes】に新たなブランドとして【skeegee】【RADCHAP】が加わり、ブランシェス株式会社として3つのブランドを取り扱っていることを多くのお客さまに知っていただきたいという思いから、『ブランシェス』のブランドロゴマークとコーポレートロゴマークを一新しました。
今回、新たなロゴマークたちが生まれるまでのストーリーを、数多くの大手企業のデザインを手掛ける、アートディレクター古田琢也さんのインタビューをもとにご紹介したいと思います。

アートディレクター古田琢也さん
 
【プロフィール】
株式会社トリクミ 代表取締役 / アートディレクター
古田琢也


広告制作会社に3年間勤めたのち、米村浩氏(現・博報堂ECD)に師事し、2013年に独立。鳥取と東京の2拠点で活動するアートディレクター、クリエイティブディレクター。制作実績一例として、森ビル株式会社、Reebok japan、KIRIN、LOTTE など多くの大手企業に携わる。地方でのプロジェクトも数多く手掛け、地域活性化プロジェクトや地域に根ざしたデザイン活動なども行う。雑誌、新聞などメディア掲載多数。NHK Eテレのドキュメンタリー番組「U29 人生デザイン」に取り上げられるなどメディアでも注目されている。

100~150案のなかから選ばれた新デザイン。そこにいたるまでの道のりとは?

ロゴマークのデザインをはじめるにあたり、まずは『ブランシェス』というブランドがどんな人たちに愛されているブランドなのか、子供服業界のなかでどんなポジションにあるのかを、デザイナーの観点で客観的に分析するところからはじめました。
ブランドの空気感をリアルに感じるために店舗にも足を運び、「どのようなお客様が来店されているのか」「何を解決すべきなのか」を自分の目で見て確かめ、お子様のいらっしゃるママやパパたち数名にインタビューも実施。ブランドとしての狙うべきポジショニングやメッセージ、ターゲット像を、さまざまなアプローチを通じて設定していきました。

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ロゴマークのデザインは、商品のデザインとは違って「1シーズン限りのもの」ではありません。10年・20年先を見据えたものであるべきですし、ブランドの住み分けを正しく再整理することは、企業としてもとても大切なことです。「ブランシェス」という同じネーミングで、ブランドロゴマークとコーポレートロゴマークを作成するということで、「どう違いを出すか」という部分が大変でしたが、とてもやりがいのある仕事でした。
狙うべきボジショニングが決まり、ブランドメッセージが再整理できた後は、とにかくデザインを作りまくりましたね。ボツ案やラフ案もあわせると100~150案近くは考えたでしょうか(笑) その中から「これならブランシェスらしい!」と思えるデザインを切り口が違う5案ほどに絞り、プレゼンテーションさせていただきました。その後、おおまかな方向性が決まった段階で、さらにバリエーションやディテール違いなどを検証。そういった細かい作業をブランシェス様と何度も重ね、これらのロゴマークが生まれたんです。

品質へのこだわりを「編み目」で表現。子どもらしいけれど幼さを感じないデザインテイストに。

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ブランドロゴマークのデザインにあたって着目したのは、「洗った後にこそブランシェスの良さがわかる」と言われるほど製品の品質や素材にものすごくこだわっているのに、それがユーザーの方々にうまく伝わっていないのではないかという点。一番の強みである
“品質へのこだわり”をどうにかマークで表現できないかと試行錯誤を繰り返しました。そこから生まれたのが『編み目モチーフ』です。
ブランドロゴマークはお客様との最初のタッチポイントになるので、ブランシェスのこだわりが直感的に伝わることが大切。そして、ファッション性を高めつつ、子供服ブランドであることが一目見て分かるデザインであること。ただ、子供らしくしすぎると幼稚なデザインになってしまい、ファッション性を高めると子供らしさがなくなってしまう。そこのバランスは非常に難しかったですね。ブランド表記は小文字にして「楽しさ」「子供らしさ」を大切にし、キーカラーとなる緑で「成長」を演出しています。

デザインしたのはマークだけではなく、「子供達の未来を守り育てていく」という想いも。

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ブランシェスという企業はアパレル企業ですが、社員の皆様のお話を聞いているなかで、「アパレルのスケールを超えるもっと大きな想いがあるのではないか?」ということに気が付きました。そこで、その大きな想いを「子供達の未来を守り育てていく」というキーワードで表現。「守る」「子供」というワードから発想し、「盾」「ゆりかご」をイメージした企業ロゴマークをデザインしました。マークのなかに描かれているビジュアルは、「子供達の未来を照らす太陽」であり、「ゆりかごで揺られている赤ちゃん」でもあります。カラーはグレーを基調にシックにまとめ、ネーミングの意味でもある「無垢」を具現化しました。
子供達の笑顔、ご家族の笑顔、社員皆様の笑顔をこの先ずっと守っていく。この企業ビジョンをカタチにし、お客様だけでなく社員達もモチベーションが上がるような旗印にすること。そして、飽きられない強度のあるロゴマークであることを目指してデザインしました。
今回デザインした2つのロゴマークはどちらも、子供達、ママやパパ達、ブランシェスの皆様に愛されるようなロゴマークになっていってほしいですね。そしていつか、ブランシェスの服を着て育った子供が大人になり、自分の子供にもブランシェスを着せたいと思うような、そんな長く愛されるロゴマークになっていけるとうれしいです。

≪ロゴマークリニューアルを担当したブランシェス 河野伸平さんの言葉≫

ロゴマーク制作をスタートする際にリクエストさせていただいたのは、ブランシェスの想いである品質へのこだわり、子供たちへの想い、そして子供服だけれども「大人に負けないアパレルブランドとしてのファッショナブルなイメージ」を表現していただきたいという点でした。ブランドロゴマークの選定理由は、ほぼすべての商品でオリジナル生地を使用しており、ファブリックにこだわりっているブランシェスの特徴を「生地の編み目」で表現した「ブランシェスらしい」デザインであったこと。コーポレートロゴマークの選定理由は、「子供達の未来を守り育てていく」という想いが中央のモチーフに込められており、当社の企業精神を見事に表現されていたからです。今回のロゴマークリニューアルを機に、ブランシェスをより多くのお客様に知っていただき、オシャレが大好きな子供達が増えていくことを願っております。